弁護士加藤英典のブログ

埼玉県所沢市の弁護士のブログです。

開廷表のこと

裁判所の廊下には、開廷表が張り出されています。その日に裁判所で行われる期日の事件名や当事者名が記載されているのです。本来は、裁判所に出頭した代理人や当事者に対して、この手続はこの法廷でやる、ということを案内するためのものです。私は、特に理由はないのですが、出頭した際には開廷表をざっと眺めています。
私が弁護士になりたてのころは、過払金の事件が多かったです。その日の期日の半分以上が過払金の事件ということもめずらしくありませんでした。最近は、過払金の事件はぐっと少なくなり、1日に1~2件あるかないかぐらいになりました。
最近になって増えたように思えるのは、交通事故事件です。当事者の権利意識の高まりなのか、損保会社が保険金を値切っているということが周知されてきたのか、請求額がそれほど大きくない事件でも訴訟になっている件が見られます。
地元の裁判所では、当事者名だけでなく代理人名も記載されることになっていますので、「○○先生はこんな事件をやっているのか。大変そうだな。」ということもあります。変わったところでは、原告本人が地元の弁護士で、事件名が弁護士費用等請求事件ということもありました。「××先生は依頼者に弁護士費用を踏み倒されたのか」と密かに××先生に同情しました。